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危機の時代の大学経営2011

大学広報とブランディング

2011年11月25日 太閤園別館ガーデンホール  

2011年11月25日(金) 太閤園 別館ガーデンホールにて、大学問題研究所主催のシンポジウム「危機の時代の大学経営2011」を開催致しました。

今から20年前規制緩和の大波を受けて大学の設置基準が「大綱化」され、大学の新増設が概ね大学の自己責任にゆだねられて以来、多くの大学は学部の新増設による量的拡大を追い求め、大学進学率の上昇を追い風としながら、入学志願者を持続的に増やしてまいりました。今や「潮目」が変わって新学部の設置が必ずしも受験者増に直結しないことが明らかになりました。

志願者の多寡が大学経営の成否のすべてではありませんが、競争選抜による入学者の受入れが大学の教育理念の遂行の源であり、受験生によって「選ばれる大学」であることが大学の社会的存在の証しであるともいえることから、「入学力」はソフト・ハードを問わず大学の経営資源に対する社会の「通信簿」として評価の対象となっています。このような社会環境の変化に対して、もちろん大学が手をこまねいていたわけではありません。入試の多様化に始まりオープンキャンパス、高校説明会、高大連携の拡充、広報力の向上等、受験生によって「選ばれる大学」の地位を多様な手段を駆使して維持しようと努めてきました。

今回開催したシンポジウム『危機の時代の大学経営2011 大学広報とブランディング』は、昨年の総括的な課題の提起を受けて、社会に対する大学の自己訴求行動のひとつである「大学広報」と大学に対する社会の評価行動のひとつである「ブランディング」の現状と課題を見極め、大学の将来戦略の策定と実行への手掛かりを提示することを目的としています。

多数の各大学関係者様にご参加頂き、お陰様で大盛況の中大きな成果を残す事ができました。ご参加下さいました皆様には厚くお礼申し上げます。

プログラム内容
危機の時代の大学経営2011  『大学広報とブランディング』
基調講演 我が国の私立大学の現状と将来展望
日本私立大学振興・共済事業団理事長 河田 悌一氏
特別講演 アメリカの大学事情
栄陽子留学研究所所長 栄陽子氏
調査報告 「大学の実力」の発信を
読売新聞東京本社編集局教育取材班 松本美奈氏
事例報告 中央大学の広報戦略 ──グローバル&クロスメディア──
中央大学広報室広報課長 八木 隆史氏
パネルディスカッション 河田 悌一氏・栄陽子氏・松本美奈氏・八木隆史氏
(コーディネータ)大学問題研究所所長 阿部功
調査報告 全国私立大学「入学力」アンケート結果(速報)
大学問題研究所所長 阿部 功







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