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危機の時代の大学経営2013

グローバリゼーションと大学の役割

2013年11月15日 キャンパスプラザ京都(大学コンソーシアム京都)  

2013年11月15日(金) キャンパスプラザ京都にて、大学問題研究所主催のシンポジウム「危機の時代の大学経営2013」を開催しました。

このシンポジウムは、わが国の高等教育政策の立案と遂行の中枢に立たれている文部科学省大臣官房審議官常盤豊様に、大学のグローバル化関連の政策とそれに関連する話題を基調講演とてお話いただきました。また言論界で大活躍中でありながら4月に同志社大学の学長に就任された村田晃嗣先生からは、NHK大河ドラマで放映中の『八重の桜』にも言及されつつ新島譲先生の設立理念とその展開に深くかかわる同志社大学のグローバル戦略について、含蓄豊かなお話を特別講演として拝聴することができました。

中教審大学設置審議会委員をも務めておられる帯野久美子様からは、企業人かつ大学教育改革の実践者として「グローバル人材育成」に関わる貴重なご提言をいただきました。韓国の大学を卒業後東京大学大学院に留学され、日本でフィリピン留学事業を展開されている李百鎬様には、いわゆるIMF危機に端を発した韓国の社会経済のグローバル化の実情とその中での大学の動向をご自身の経験を交えながらご紹介いただき、わが国の大学がグローバル化対応を進めるにあたっての留意点をご指摘くださいました。

大学のグローバル化の推進、いわゆる「グローバル人材」の育成を進めるには、まだまだ多くの解決課題が横たわっています。この課題は特別に選ばれた大学だけのものではなく、わが国のすべての大学が共有して解決に当たるべきものであるとの認識を改めて強く抱きました。

また、今回のシンポジウムに先立って、昨年4月に開設したばかりの「ラーニングコモンズ」を中心とする同志社大学今出川キャンパス見学会を催し、大学関係者、一般の方々合わせて42名の方々が参加されました。見学会の開催、運営にご尽力いただいた同志社大学の関係者の皆様にはこの場を借りて厚く御礼申し上げます。

プログラム内容
危機の時代の大学経営2013  グローバリゼーションと大学の役割
開会の挨拶 大学問題研究所主幹 星加 吉廣
基調講演 グローバル人材育成と大学
文部科学省大臣官房審議官(高等教育局担当)  常盤 豊氏
問題提起 企業が求めるグローバル人材とは
関西経済同友会常任幹事
株式会社インターアクト・ジャパン代表取締役  帯野 久美子 氏
事例報告 グローバル化と韓国の大学
株式会社EIEN代表取締役社長  李 百鎬 氏
特別講演 同志社大学のグローバル戦略
同志社大学長  村田 晃嗣 氏
パネルディスカッション (コーディネータ)大学問題研究所所長 阿部功
閉会の挨拶 株式会社NPCコーポレーション代表取締役社長 西井 幾雄
レセプション 新阪急ホテル京都(1階宴会場すみれ)18:00~19:30







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